PSP『ミルキィホームズ』レビュー! ハ

ブシロードから、12月16日に発売されるPSP専用ソフト『探偵オペラ ミルキィホームズ(以下、ミルキィホームズ)』のレビューを、ギャルゲー番長・ごえモンがお届けします. 『ミルキィホームズ』は、ゲーム、TVアニメ、小説、Webラジオなど多方面でブシロードが展開しているコンテンツ. 現在放送中のTVアニメは、「バリツ! 」、「円周率は3ではありません! 」などをはじめとする数々の名言&迷言や、誰もがTV画面に突っ込まずにはいられないハチャメチャな内容、推理小説などのパロディネタ、非常にテンポがいい脚本などで、一部ユーザーの間ではかなりの好評価を得ています. かくいう僕も、今期TVアニメの中では本作がダントツで好きだったり. そんな話題作『ミルキィホームズ』のゲーム版が、いよいよ12月16日に発売されます. 皆さんは「で、実際ゲーム版の出来はどうなのよ? 」とかなり気になっているのではないでしょうか? そんなわけでこの記事では、すでにゲームを2周している僕が、本作をプレイして感じたことをレポートしていきます. 力を失った名探偵が4人の少女と出会った時、物語は始まる―― … なんて、TVアニメ版の展開からは似つかわしくない冒頭で始めてみました(笑). とはいえ、ゲーム版はTVアニメ版のギャグ&コメディ一点突破の内容とは違って、結構シリアスなんですが――. まあそれは置いといて、まずは物語の概要を簡単に紹介します. 物語は、14歳で数々の難事件を解決に導き、名探偵と謳(うた)われた探偵・小林オペラが偵都ヨコハマにある探偵学院に呼ばれたことから動き始めます. 現在のオペラは19歳で、数年前に”怪盗L”と呼ばれる大怪盗との戦いの折、トイズ(超能力のようなもの)を失ってしまいます. 物語の冒頭で挿入される、オペラと怪盗Lの対決シーンを描いたアニメーション. この対決をきっかけに、オペラはトイズを失ってしまうことに. それにしても、オペラ先生は本当にイケメンですね! 実はこの世界は、悪のトイズを使って世界に謎をふりまく”怪盗”と、善のトイズを用いてそれに対抗する”探偵”――2つの存在が争う”大探偵時代”を迎えています. なので、トイズを失ってしまったオペラは、自分には探偵の資格がないと考えて一線から退いてしまうんです. 探偵としての資質・トイズを失ったオペラは、探偵に戻ることをかたくなに拒否しますが… . そんな時、もともと単独で行動することが多かった怪盗たちが、怪盗アルセーヌを筆頭に”怪盗帝国”を設立します. 探偵たちは”怪盗帝国”に対抗するために、探偵学院に通う4人の探偵の卵、シャロ、ネロ、エリー、コーデリアら”ミルキィホームズ”の指導教官としてオペラを呼ぶのです. そして、決して強力なトイズを持っているとはいえない4人の少女と、かつての名探偵・オペラが協力し合い、心の交流を交えながら、”ヨコハマ”内で起こる数々の難事件に推理力とトイズで立ち向かい、怪盗と壮絶なバトル(!?)を繰り広げていきます. … いや、これ本当の話(笑). ミルキィホームズとオペラの出会いのシーン. TVアニメ版のようなコメディ要素もある程度残しつつ、ゲーム版はシリアス寄りのシナリオで進行していきます. さて、本作をプレイしてまず感じたのが、物語のテンポのよさ. 通常のAVGでは、膨大な量のテキストで日常を描写し、やがて転機が訪れてクライマックスへと収束していきますよね? この手法だと感情移入度は高まるのですが、いやがおうにもテンポが悪くなり、中だるみしてしまうこともしばしばあります. 一体何を言っているのかというと、皆さんはAVGをプレイしていて”なんか、まったりしちゃう時間が多いな~”なんて感じたことはないでしょうか? ちなみに僕はよくあります. まあそれがAVGの性質であって、やがてはカタルシスへと繋がる要素でもあるのですが、本作では、その中だるみの原因ともなる余分なテキストがほとんどなく、すんなりと読み進めることができるのです. その感覚は、20数分のおもしろいTVアニメを観て「なんか今週の話はいつもより早く終わった気が… 」なんていう感覚に近いです. これは物語のテンポのよさ、ひいては脚本のよさにより成せるわざ. サッカースパイクナイキ 本作では、1話ごとにオープンニングアニメとエンディングアニメが流れるという、まさにTVアニメを模した作りになっています. こういったTVアニメを模した作りをしているAVGは数あれど、”本当にTVアニメのようなテンポのよさ”を出せている作品は少ないのですが、本作ではしっかりとTVアニメっぽさを演出できていたと感じました. しかし、テンポのよさを引き出したことと引き換えに、どうしてもボリューム不足だと感じてしまうのも正直なところ. シナリオがとてもおもしろかっただけに、もっともっとオペラたちの活躍を見てみたかったですね. 1話ごとに毎回挿入される、OPアニメとEDアニメ. OPアニメの出来はTVアニメ版に負けず劣らず素晴らしいものに仕上がっています. 歌も最高ですしね! テンポのよさばかり語ってしまいましたが、その他にもう1つプレイして感じたことがあります. それは、シナリオのよさ. 最初は探偵モノによくある怪盗から宝を守ることから始まり、次第に事件が大きくなっていきます. そして、やがては街の運命を左右するような壮大な事件へと発展していく――という王道展開はとてもアツく、十分カタルシスを感じられる作りになっていました. また、序盤にある些細な発言などが伏線となり、最終的にはそれらの伏線をしっかり回収して物語を収束させていたのも良脚本たるゆえん. このような1本筋の通った物語であったため、プレイし終わった後は、まるで1クールの良作TVアニメを観終わったような感動と満足感がありました. →続いて、探偵モノとしてもよくできたシステムを紹介.

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